オーガズム状態になると女性は様々な経験をする。
白い霧の中にいるよう、浮かんでいるよう、ふわふわしている。
そして色々なビジョンを見る人もいる。
これは色々ありすぎていちいちあげていられないぐらいある。
そして意識分離状態。俗にいう幽体離脱である。もっともかなり明確なものから、なんとなく浮いているような感じのものまでレベル差はある。
不思議と思われるかもしれないが、その現象を起こすための方法が世の中にごまんとある。
催眠術、自律神経訓練法、ヨーガ、LSD、ホロトピックセラピー、感覚遮断・・・・・・・
もっとも即物的には剥き出しの側頭葉に電極を差し込んで微電流を流すと言う有名なペンフィールドの実験という方法もある。
あまりに非人道的な実験に禁止されてしまったが、今もこの分野を引き継いでいる人達はいる。
簡単にいえば、電流の強さ、刺激を与える個所によって被験者はさまざまな経験をする。流してもいない音楽が聞こえて来たり、いろんなビジョンがみえたり、体外離脱をしたり・・・・。
三途の川やトンネルはいうに及ばずUFOや宇宙人、幽霊、神、悪魔、光・・・・・・から近所の風景から家の中、両親、有名人まで、そのビジョンは多岐にわたる。
まあ、体外離脱を起こす為のシステムはだいたい解明されつつある。
問題はそれが脳内現象なのかそれとも魂、あるいはエネルギー体、アストラルボディといった存在がありえるのかという点にしぼられてきているのだ。
ヨーガや仏教の世界ではその意志体も幽体、変化身、金剛身、報身・・・などと細かく区分けされたりしているが。
本当に体からそんなものが抜け出てきているのか。
それを確かめるのは簡単である。
隔離された別の部屋の数字や様子を体外離脱してみて
きて、それがあってれば何らかの意志体の存在は限りなく肯定される。
しかし実際、現在でも疑いようのない客観データがでていないのである。
(実験が中止されてしまった)
人間の脳にとって3次元の立体像を生み出すことなんて造作もないことである。
その証拠に夢を我々は見ている。
夢と体外離脱は違うと言われそうだが本質的にはそんなに変わらないと思う。
違うのは脳のリアリティさだけなのだ。
夢を夢と脳が判断できなければそれは現実となんらかわりがない。
僕は昔、自分が仕事している夢をみたことがあった。
夕方になって、ああやっと終わった、さあ帰ろうと思った瞬間目覚めた。
最悪である。時計をみると朝の7時半。
また仕事か・・・・と落ち込んだ。
問題はその後起きた。
僕の脳が夢で終わらせた仕事を、本当に現実にやってしまった仕事なのか、それともまだ手をつけていない仕事なのかしばらくわからなかったのである。
この夢が脳のもっと深い部分で、もっと別の部分で、もっと別のシステムで
もっとリアリティをもって起こっていたとしたら・・・・。
脳だけなら、現実世界以外の世界を構築することも可能なのである。
そして、その脳で作られた情報を肉体にフィードバックすることも。
さて、話がそれてしまったが、先程の実験で本当に部屋の様子や数字をあてることができたとしよう。
それでも、まだ脳内現象説は生き残るのだ。
今だ脳はわからないことだらけなのである。
世の中には可聴領域が先天的に広く超音波を聞くことができる人間や、可視領域が広くて赤外線が見える人間もいるという。
ヨーガではトレーニングによって様々な能力が得られる方法が詳細に記されている。
意識の拡大という能力の発現であるとすれば、体外離脱現象も
脳の能力の一部と解釈できるのである。
そうなればテレパシーだって簡単に説明がつく。
拡大した意識は他人の意識にも当然介入できるからだ。
ま、突き進めば神の領域に不可能はなくなってしまう。
なんせ4次元空間になれば時間が固定されたものじゃなくなってしまうんだから。
しかし現段階では、なんとも解答のでない領域である。
ということで、ちょっとオカルトめいてしまったが、オーガズム時における様々な現象というのは、快感と言う強烈な刺激が脳内に及ぼす現象の一部であるので、ことさら心配することもないだろう。
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